カメラマッチング
カメラマッチング機能とは、デジカメ等で撮影した2D画像と、nStylerで作成したCGの合成画像を作成することができます。2D画像とCG画像のカメラ位置が合致していないと違和感のある画像となります。カメラマッチング計算を行うことで自然な合成画像を生成することができます。カメラマッチング計算を行うには、以下の条件を満たす必要があります。
条件 |
撮影したカメラのレンズ垂直視野角(焦点距離から算出可)がわかっていること
2D画像の中にサイズが既知の長方形が撮影されていること
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2D背景の表示 |
[セットアップ] → [プロジェクト] タブにおいて、シーンで使用する単位を定義します。モデル作成時の単位を設定します。
[セットアップ] → [背景] タブにおいて、2D背景を設定した背景を選択します。 背景を指定すると、選択した画像が背景として表示されます。
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カメラ位置計算 |
[セットアップ] → [カメラタブ] において、カメラ視野角を設定します。
(1) 撮影したカメラのレンズに応じた視野角を入力します。 (2) メニューバー [機能] → [カメラマッチング] を選択してカメラマッチングダイアログを表示します。 (3) 長方形のマーカーの横、縦の長さ①を入力します。 (4) [マーカーポイント開始] ボタンをクリックして、3Dビューにおいてマーカーの長方形の頂点を順にポインティングしていきます。 (5) 頂点にマウスポインタを合わせ、左ボタンクリックすることで頂点データが取り込まれます。 (6) ポイント1から4まで順に入力していきます。 入力をやり直す時は、 [マーカークリア] ボタンをクリックしてデータをクリアした後、再度1から4まで入力します。 (7) [カメラ位置計算] ボタン⑦をクリックすると、計算が行われマーカー中心が空間の原点位置となるカメラ位置がセットされます。計算を繰り返し行うことで誤差を小さくしていく手法を採用していますので、計算開始時にある程度、正しいと思われる位置にカメラを移動しておくと計算時間を短縮できます。 (8) 計算誤差⑤、計算時間⑥の入力が可能です。 (9) 計算誤差内にはいるか、または所定の計算時間が経過すると計算を終了します。計算を中止する場合は、 [Esc] キーを押します。 (10) 計算が終了したら、必要に応じてモデル位置を移動させます。 |
実寸表示
実寸表示機能を使用すると、スクリーン等表示装置の大きさ、観察位置にあわせて、モデルを実寸で表示することができます。以下の手順で実寸計算を行います。
概要 |
セットアップ/プロジェクトタブにおいて、シーンで使用する単位を定義します。モデル作成時の単位に応じて設定します。
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手順 |
メニューバー → [機能] → [実寸表示] を選択して実寸表示ダイアログを表示します。
(1) スクリーン等表示装置の表示部の下端から上端までの高さを設定します。 (2) 床面からスクリーン下端までの高さを設定します。 (3) スクリーンから観察する地点までの距離を設定します。 (4) 視点の高さを設定します。 (5) 「自動でカメラをオブジェクトに正対させる」 をONとすると、計算時にカメラの方向を選択オブジェクトに対してXYZ軸いずれか(現在の向きにもっとも近い軸方向)の方向から正対する形で表示します。 (6) 上記項目を設定後、[計算]ボタンをクリックするとと実寸表示を行います。実寸表示の間、画面は自動的にフルスクリーンで表示されます。 (7) 実寸表示ダイアログを閉じるかショートカット ctrl + F でフルスクリーンを解除することができます。 |
太陽位置計算
太陽位置計算を用いると、平行光源を太陽にみたてて緯度、経度、時刻にあわせて太陽位置を計算することができます。以下の手順で太陽位置計算を行います。
概要 |
ライトリストでタイプが平行光源のライトを選択します。または、ライトガイドを表示して平行光源を選択します。
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手順 |
メニューバー [機能] → [太陽位置計算] を選択すると図の太陽位置計算ダイアログが表示されます。
(1) ダイアログにおいて、日付、時刻、緯度、経度及び南の方向を指定します。 (2) 時刻は日本時間(世界標準時UTC+9時間)で指定します。時刻はスライダを動かして変更することができます。 (3) プリセットであらかじめ登録された地名を指定すると、地名に応じた緯度、経度をセットすることができます。 (4) [計算] ボタンをクリックすると指定値にあわせて選択しているライトの向きを変更します。 (5) 自動計算チェックボックスをONとすると、値をそれぞれの値をセットした時に自動的にライトの向きを変更します。 |